落柿舎 全景

京都・嵯峨野。小さな庵があります。
俳人、松尾芭蕉の一番弟子、向井去来の庵。
松尾芭蕉もたびたび訪れ、嵯峨日記を書いた場所。

柿の木がたくさん植えてあり、その柿が一夜のうちにほとんど落ちたところから、「落柿舎」という名前が付いたそうな。
今年も、たくさん柿の実がついていました。


落柿舎 本庵

内部はこんな感じ。手前は四畳半、奥は三畳の小さな間。
でも、とても落ち着きます。


落柿舎 柿

こんな可愛らしい置物も、さりげなくありました。
風流な…。


落柿舎 生け花

土間には、こんな飾りも。


ここで一句、詠みたくなるのですが、文才がない自分には無理でした。

そこで、
「五月雨や色紙へぎたる壁の跡」 芭蕉

俳句を書く色紙を、壁からはぎ取った跡が懐かしい…。
松尾芭蕉が五月に落柿舎を去るとき惜しんで詠んだ、嵯峨日記の最後に記した句です。

写真からも、エピソードからも、「粋」なことがわかっていただけるでしょうか。
京都の魅力は、こんなところにあると思います。

PENTAX K100D Super smc DA 40mm F2.8 Limted
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テーマ : 写真日記 - ジャンル : 日記

風流♪

なんと風流な景色でしょう!
畳の間から庭の景色を見るのはなんとも落ち着くことでしょう。
こんな和の良さが京都のいたるところへあるのでしょうね。
京都を探検するのもいいかもしれない・・・。
空気も美味しそう♪

2008/01/05 22:08 |りったん茶 #fflwa7twURL[ 編集 ]

京都、やっぱり良いですね(●´U`●)
もともと京都は好きなのですが、もっと好きになります^^
とっても落ち着きますよね(*´ェ`*)
2008/01/05 23:58 |ゆはな #-URL[ 編集 ]

コメントありがとうございます

>りったん茶さん
はい、とても風流でした。
京都の探検は奥深いです。
この落柿舎は、とても有名ですが、無名の所でもよいところはたくさんありますから^^

>ゆはなさん
とても落ち着きます。京都は良くないところももちろんあるのですが、歴史を重ねて残っている良さはありますよね(^・^)
2008/01/06 13:45 |Crux #BaVqJGy6URL[ 編集 ]

あ、狙ってきましたね(ぉ

京都にはこんなところもあるのですね。
嵯峨嵐山は好きで何度か行っていますが、落柿舎は
未訪問でした。

半年足らずの滞在でも、別れを惜しんだ場所。
芭蕉と同じ星の下に生まれた者として、ぜひ訪ねておきたい場所です。
京都ならではの粋にも触れてみたいですね。

ただ、当の芭蕉はというと
こういう粋な風流にとどまらず、江戸へ戻って「奥の細道」を仕上げた後は
さらなる旅を求めて西国へ旅立ったとか。
芭蕉のこんなところが好きです。
2008/01/06 16:13 |邪馬渡岳 #-URL編集 ]

>邪馬渡岳さん

はい、ちょっと狙いましたよ(^。=)
邪馬渡岳さんのブログを読んでましたから、落柿舎前を通りがかって、あっ、そうだと。

ぜひ落柿舎も訪ねてみてください。こじんまりとした庵で、華やかさはありませんが落ち着くところです。

そうですね。わたしならここに留まってしまいそうですが、そうでないところが芭蕉の魅力ですね。
2008/01/06 23:16 |Crux #BaVqJGy6URL[ 編集 ]

写真を見るだけで、落ち着いた気分になりますね
置物が可愛い///
2008/01/08 02:26 |nora猫 #-URL[ 編集 ]

>nora猫さん

はい、とても落ち着きます。
置物、可愛かったです。こんなところに落柿舎を管理している人の心遣いが感じられました^^
2008/01/08 13:48 |Crux #BaVqJGy6URL[ 編集 ]

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