
京都・嵯峨野。小さな庵があります。
俳人、松尾芭蕉の一番弟子、向井去来の庵。
松尾芭蕉もたびたび訪れ、嵯峨日記を書いた場所。
柿の木がたくさん植えてあり、その柿が一夜のうちにほとんど落ちたところから、「落柿舎」という名前が付いたそうな。
今年も、たくさん柿の実がついていました。

内部はこんな感じ。手前は四畳半、奥は三畳の小さな間。
でも、とても落ち着きます。

こんな可愛らしい置物も、さりげなくありました。
風流な…。

土間には、こんな飾りも。
ここで一句、詠みたくなるのですが、文才がない自分には無理でした。
そこで、
「五月雨や色紙へぎたる壁の跡」 芭蕉
俳句を書く色紙を、壁からはぎ取った跡が懐かしい…。
松尾芭蕉が五月に落柿舎を去るとき惜しんで詠んだ、嵯峨日記の最後に記した句です。
写真からも、エピソードからも、「粋」なことがわかっていただけるでしょうか。
京都の魅力は、こんなところにあると思います。
PENTAX K100D Super smc DA 40mm F2.8 Limted
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